2011年4月16日土曜日

『ピタっとはまる』って面白い

面白いことを考えられる人と僕との違いは何なんだろうかなーってふと思って、いろいろあるだろうけれど「面白いを見つける力」と「面白いを研ぎ澄ます力」が足りないんだろうなってことで、見聞きしたものをちょっと深彫りして、その面白さはどこにあるのか、どうやったら新しいアイデアにできるのかを考えることにしました。

ホーム・アローンの面白さってなんだろう?
というわけで久しぶりに鑑賞した『ホーム・アローン』の面白さについて考えてみたいと思う。ちなみに、こんな旧作を見ようと思ったキッカケは、最近、参加型謎解きイベントを作ることが多くなってきて「そういえば、なんかホーム・アローンって謎解きの面白さとつながるところあるよなー」っと思ったから。アイデアの種として見てみることにしました。

ホーム・アローンの面白さは、主人公・ケビンが仕掛けた罠にドロボウ2人が、ズカズカはまっていくとこだと思う。
階段のヌルヌルでこけたり、ドアノブで火傷したり、階段でカンカンぶつけられたり。そういう策略が『ピタっ』っとはまっていくところが面白い。
一個一個の罠がきちんと相手の心理を読みながら仕掛けられていて、このドアで罠にはまった後はここにいってこうするからこの罠をみたいなのが見えてくる。そういうところが面白い。

そう、人は『ピタっとはまること』に快感=面白さを感じるんじゃないだろうかってのが今回の仮説。
例えば、パズル。最後の1ピースをピタっとはめた瞬間ってめっちゃ気持ちいい。隙間ギリギリに買ってきた棚が入るとめっちゃうれしい。テトリスの4本棒をピタっと落とすときの快感。なんかそういう、枠が決められたところにその枠にぴったりなものを収めることってすごく気持ちいい。実際、
『ぴったりはまるの本』(http://p.tl/NzK6)ってのをピタゴラスイッチでおなじみの佐藤雅彦さんが作ってる。ピタっとはまるってのは根源的な面白さなんじゃないだろうか。

他にも、気分にあった曲がたまたまiTuneから流れるとか、服を買いに行ったら、自分のファッションスタイルにぴったりの服があったとか。それだけで一日が幸せに感じられる。
ピタっとはめるには何が必要なんだろう?
1.枠がある
どんなピタっとにも、はまるためには枠が必要。ホーム・アローンは、まず罠を見せて、そこに仕掛けがある=枠を作ってからはまっていくところをお客さんに見せるし、パズルやテトリスはまんま枠があるし、ファッションや音楽も自分に「何か足りない」ものがあるっていう空白が枠になっていると思う。

2.前フリがある
でも、ピタっとはまればなんでも気持いいかと言われたら、そうでもない。だって、ドアの鍵とかピタってはまるけど、別にそうでもない。
でも、それがもし、100個くらいの鍵の中から99個試して、ダメで、最後の1個がはまったらその瞬間はめっちゃ気持ちよさそう!そういうわけで、ピタっとはまるが快感になるには、はまるための枠の他にも、その前にフリがあるっていうのが大切なのではないかと。
ホーム・アローンやぴったりはまるの本はどうなるんだろう?っていう思考の前フリ。テトリスやパズルはそこまで苦労して積みあげたっていう前フリ。そういうのがあって、はじめて、ピタっとはまる快感があるのではないかと。
つまりは、しんどい時間がピタっとはまる前に必要なんじゃないかな。

そんなこんなで今日の考察、終了。あーなんか浅井。浅いよー、な感じもするけれど、こうやって日々、面白いと感じたものを分析してみようと思うぽかぽか陽気な昼さがりなのでした。
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