2011年10月15日土曜日

だけど、僕は君を想う

人はこころの全てを言葉にして伝えられるわけじゃない
人はことばの真意をすべて受け止められるわけじゃない

伝えたかった想いはとどかなくて
やさしさがまちがって突き刺さることがある


どうしようもなく不安なときや
どうしても弱い自分がいて
だれかを疑ったり
だれかに怒りを覚えたりすることもある

みんな自分が幸せでありたくて
でも、みんなだれかに幸せであってほしくて

その板ばさみで

想いが絡まって、想いがすれ違って
やさしさとは正反対の結果が生まれることがある
こころにもないことを口にすることだってある


そういうのが悲しくて
そういうのが辛くて
みんなが幸せであってほしいなと思ったけど
そんな想いもまた絡まって、すれ違って
人を傷つけた


まっすぐな想いはどうして人を傷つけるのだろう
まっすぐな想いはどうして届かないのだろう


まよってまよって、それでもまたまよって
うまく言葉にならない想いと
うまく想像できない未来を抱えて
今日もまた月を見上げる


未来を描くということ
今を決断するということ
ずっとずっとひとりで歩んできたから
そこに他の誰もいなかったから
本当は誰かと考えるべき未来すら僕はひとりで考えていた
そして、僕の未来は僕独りっきりだと知った
でも、気づいたときにはもう遅かった


ごめんねの返事はごめんねじゃないんだってはじめて知って
ぼくはごめんねの意味をずっと考えている


ずっとずっと考えている

2011年10月3日月曜日

僕の教科書


今日はいつになく不安が押しよせてきて、言葉にまとめることでなんとか解消しようとしたのだけど、全然言葉にならなくて、だから、綴ろうとした想いのうわ澄みだけでもすくいとって、なんとか言葉にしてみようと思ったんだ。

僕の将来は大丈夫なのかなって思う時がある。
自分らしく生きながら、ちゃんとご飯を食べられているのかなと心配になる。
好きな人と結婚して、子どもができて、家族を大切にできるのかなと不安になる。
わがままに生きてきたから、将来の安定なんて保証はどこにもない。
だから、自分なりに考えていろいろ種をまいてきた。
でも、それが実る様子は微塵もない。
だからなおさら不安にかられる。このままだと僕、ホームレスになるんじゃないかって。
最悪のシナリオを考えては、それを回避する戦略もアイデアもない自分にイライラする。
そうやって、僕の将来は大丈夫なのかなって思う時がある。

人を疑うことが増えてきた
素直になれない自分がいる
想いを閉ざすことに耐えられなくなる
しんどいからとすべてを捨ててしまおうと思う自分がいる
作り笑いがうまくなった気がする
ぶつかるのが嫌で言いたくても言わないことが時々ある


言えなかった言葉
言わなかった言葉
それは、時に甘酸っぱくて、時に愛おしい。誰かのためを想って、決めたことだから。届けられなかった言葉は今でも僕の中に残っている。

小骨がのどの奥に引っかかった時ように、チクチクする心の痛みは、きっと僕が自分を隠しているからなんだろう。

もし、ばあちゃんが死んだとしら。僕は自分の行き方に迷ったとき、いつもこのことを考える。
最後に僕の耳元で「晃一、あんたいま幸せかい?」って聞かれたとき、嘘偽りなく「あぁ、最高に幸せだね」って言える自分でありたい。それ以外のことが、すべておろそかになっても、その一つだけは、守ろうと決めている。
別に、ばあちゃんとそんな話をしたわけではないけれど、僕を愛し、僕を育ててくれた人たちの最後に、絶対に嘘はつきたくないなって思ったから。


たくさん人を傷つけてきた。
たくさん自分勝手に生きてきた。
それでも、自分に恥じない人生を歩んできた。
僕の幸せは、僕が僕らしく生きることだったから。

それでも、辛い。


僕はヒーローみたいに変身できない。
サンタクロースなんていない。
そうやって現実を理解したあの時みたいに、諦めてしまえばいい。
頑張っても届かない未来なんて諦めてしまえばいい。
めんどくさい気持ちなんて消し去ってしまえばいい。

そんなことを何百回も何千回も思った。
だけど、自分の気持ちに嘘はつけないし、それじゃあばあちゃんに笑顔を見せられない。
だから、僕はこの途方もない人生を目印もなく、ジグザクに進んでいくのだ。辛くて辛くて仕方がない夜を受け止めていくのだ。


なんでこんなに辛いのかわからない。
なんでこんなにネガティブなのかわからない。
もっと気楽に生きられたら、とても幸せなことだろう。
だけど、これが僕だから、もう少しだけ僕に付き合ってやろうかと今は思っている。